【株,FX】ロシアの没落とルーブルの暴落

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2022年3月現在ロシアによる一方的なウクライナ侵略が続いています。まだキエフは陥落せず、長期戦になっており、ロシアにとっては最も厄介な展開になっています。無差別爆撃や住宅地攻撃など、一般人に対しても危害を加えており、ロシアの国際的な孤立は決定的と言える状況です。当然ながら、ロシアの通貨であるルーブルも暴落する運命にあります。ロシアの没落はもはや確定事項で、ルーブルは紙屑になるかもしれません。

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ロシアの没落

ロシアのウクライナ侵略に伴い世界各国では、ロシアに対して徹底的な経済制裁をしています。現代の社会において経済は世界と密接なつながりがあるため、このような経済制裁は国力の著しい低下を招くことになります。どのような制裁が起こっているのかをまとめます。

SWIFTからの排除

SWIFT=国際銀行間通信協会は、ベルギーに本部を置く非営利組織で、国際金融の送金を手がけるいわば世界的な決済ネットワークです。SWIFTから締め出されて利用できなくなると、その国の企業は貿易の決済が困難になるため、最も厳しい経済制裁のひとつと言われています。ロシアは世界から締め出されたことでルーブルの一方的な暴落が始まっているのです。EUのフォンデアライエン欧州委員長は声明で「これはEUの歴史上、最大の制裁措置だ」と力説しているように近年の歴史でもとても大きく決定的な経済制裁と言えます。

石油や天然ガスが売れない

ドイツをはじめとするヨーロッパ各国は、石油、天然ガスの供給の3割以上をロシアに頼っています。しかし今回の制裁でロシアは資源の売り先がなくなってしまったことで、利益を上げられなくなってしまったのです。もともとロシアは経済力は弱くGDPも世界的にそれほど高くない国です。決定的な打撃になる可能性は高く、ロシア経済は詰んでいます。

資産凍結

プーチン大統領らロシアの閣僚トップに対して世界各国は資産凍結をしました。プーチンの莫大な資産を各国政府がどこまで把握しているかは不明ですが、効果は確実にあります。このように国のトップを直接制裁する処置というのはかなり厳しい制裁であることを示唆していると同時に徹底的に叩くという各国の覚悟の現れでもあるのです。

ロシア中央銀行に制裁

世界各国はロシア中央銀行が外国に持っている資産を凍結すると発表しています。これは何を意味するかというと資産を自由に動かせなくするということです。ロシア中央銀行が持つ外貨は各国に預けられています。ロシア中央銀行が外貨を引き出そうとしても各国が許可をしないのです。これはロシアにとって致命的な状況でロシアの通貨ルーブルを売る動きが急速に強まっています。資産凍結によって外貨を売れず、市場介入ができなくなればルーブルを買い支えることができなくなるのです。

スポーツ界や娯楽産業もロシアを追放

ロシアはスポーツ界からも追放されました。サッカーではUEFAやFIFAから締め出されました。国際オリンピック委員会もロシアを追放。その他もホッケー、モータースポーツ、テニス、フィギュアスケートなどもロシアを追放しました。国際柔道連盟はプーチン大統領を名誉会長から外しています。娯楽産業ではウォルトディズニー、ユニバーサル・スタジオ、ワーナー、ソニーなどがロシアでの新作劇場公開の一時中止に踏み切っています。完全なロシアの孤立化が進んでおり、ロシアの各産業は決定的な打撃になっているのです。

ルーブルの暴落

以上のような背景もあり、ロシアのルーブルは暴落が止まりません。下記チャートは2022年3月4日のRUB/JPYの1時間足。見ての通り、一時的な買い戻しはあるものの、暴落が止まりません。この暴落を止めるにはウクライナ侵略を即時やめさせ、プーチンや軍部を暗殺し、世界各国に謝罪するしかないでしょうが、その可能性はほとんどないと言っていいでしょう。もうすでにロシアは政治的にも経済的にも詰んでいるのです。ウクライナに勝とうが負けようがロシアという国は崩壊する運命にあります。これからルーブルを買う人はギャンブラーを除いてほぼいないでしょう。

RUB/JPY 1 Hour Term Leg 03-2022

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