2022年2月末現在、ウクライナではロシアによる一方的な攻撃を受け続けています。電撃戦を受けたウクライナでは地方都市はすでにロシアに制圧されています。しかしロシア軍はそれほど一般市民を攻撃するつもりはないようで、制圧された都市では意外と平和な状態にあります。その一方で、激戦となっているのが首都キエフとドンバス地域。ドンバスにはウクライナの精鋭部隊が派遣されており、ロシア軍がかなり苦戦しています。欧米諸国から供給された武器が活躍しているようで、ロシア軍が苦戦中。為替相場も大変動を起こす要素が増えてきました。
欧米から武器貸与を受けるウクライナ
ウクライナ軍はアメリカや西ヨーロッパ諸国から、大量の武器をもらっているという背景があり、最新の兵器を使い、意外にも善戦しています。ウクライナの制空権はロシアが完全に掌握したものの、地上戦ではロシア軍が苦戦しています。ウクライナ軍が使用している兵器の中の1つ「ジャベリン」が活躍しているようです。ジャベリンは誘導ミサイルで精度94％を誇り、戦車の装甲を貫通できる強力なミサイル。これによりロシア戦車部隊がかなり殲滅されています。間接的にNATOとアメリカが戦争に関与するようになってきているのです。直接的に戦争に関与すれば確実に相場が大変動を起こすでしょう。
プーチンと軍部の焦り
ロシア軍の思惑としては開戦して数日で決着を付けたかったという本音があります。しかしウクライナの主要地域では明らかにロシア軍が苦戦しており、プーチンが発狂しているようです。プーチンがいうには「ウクライナのロシア人が虐殺されているため、解放するための軍事作戦」と語っているものの、戦闘が思い通りにいかず、いよいよウクライナの一般市民を攻撃し始めているのです。ウクライナでは幼稚園や病院、さらには住宅マンションが攻撃されており、子供も含めて多数の死者が出ています。あまりにも非道な虐殺行為が起こっていることで世界から反感を買っています。当初の予定通りにいかなかったプーチンはロシア軍参謀総長を解雇しています。
世界中で広がる反侵略デモと出兵拒否
どうやら今回の侵略はプーチンの狂乱と一部軍部の暴走によっておこったものにも見えます。その理由としては世界各地でロシアを非難するデモやロシア国内ですら各地でデモが起こっているからです。ロシア現地の当局によってデモ参加者が逮捕されたり、武力で鎮圧されているものの、デモは激化するばかり。さらにはロシアの有名スポーツ選手も声を上げています。男子テニス世界ランキング7位・ロシアのルブレフ選手が試合後、カメラに書き込んだのは「戦争はやめて、お願いです」というメッセージ。プロアイスホッケーリーグ・NHLのスター選手・オベチキン選手は「もう戦争はしてほしくない」とコメント。
ロシアのベルゴロドではウクライナに送られるために急いで集まったロシア兵士約5000人が暴動を起こし、ウクライナ出兵を拒否しているのです。ロシアとウクライナは兄弟のようなもの。ロシア人がウクライナに家族を持っていたり、その逆もあるため、ただの一方的な侵略と虐殺に加担したくないというのが本音でしょう。そもそもロシア軍の大半は出兵当初「当初は国境付近の軍事演習と聞いていた」というのです。戦闘に対して士気が高いわけがありません。その一方でウクライナ兵は死を覚悟してまで決死の思いで戦闘に参加しています。
ロシアをSWIFTから排除
これまでNATOとアメリカは弱腰対応しかできませんでしたが、いよいよ本格的な経済制裁を行います。国際決済網の国際銀行間通信協会からロシアを排除することになったのです。いきなり明日からロシア経済に打撃を与えられるわけではありませんが、中期から長期でみれば大きな痛手になります。ドイツやイタリアが反対していたものの、ロシア軍による民間人攻撃を目にしたのか、賛成に回り強硬姿勢に転じました。前日にNATOとアメリカの弱腰対応を私は批判しましたが、徐々に様子が変わってきています。ロシアは戦争に勝とうが負けようが、国の没落は確定しています。場合によってはロシアという国が消える可能性もあります。
変動する為替相場に注意
このようにウクライナ情勢は日々急変しており、それに応じて為替相場や株式市場も大変動を起こす可能性があります。一部のスキャルピングでトレードしている人はともかく、デイトレードやスイングトレードをしている人は常にニュースを追いかける必要があります。今は世界的な有事でいつ第3次世界大戦になっても不思議ではありません。
昨日もアメリカ艦隊が台湾海峡を通過し、中国共産党をけん制しています。一部SNSではロシア軍の増援部隊がベラルーシ内を移動し、ポーランド国境付近に集まっている書き込みと映像も出ています。万が一ポーランド侵攻になればNATOとの全面戦争になるため、このニュースも逐次チェックが必要です。今のプーチンは完全に発狂している状態なので何をしでかすかわかりません。トレーダーは常にニュースをチェックしましょう。
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