ロシアはなぜ堂々とウクライナ侵攻ができるのか、疑問に思った人はいないでしょうか。第2次世界大戦後、武力を使って堂々と他国を侵略する国は減りましたが、今のロシアは例外です。それには色々な背景があります。2022年2月14日現在、USD/JPY,EUR/JPY,GBP/JPY,AUD/JPYではリスク回避のための円買いが殺到。EUR/USD/GBP/USDではアメリカドルがずっと買われています。このウクライナの緊迫した情勢が続く限りこの状況は続くでしょう。この記事ではなぜロシアが侵略できるのか、理由を紐解いて書いています。
アメリカは中国制裁で手一杯
世界的な有事になると、アメリカが軍事介入することがほとんどです。それもアジア、中東、東南アジア、オセアニア、アフリカ、ヨーロッパどこでもアメリカは介入します。これはアメリカが世界各地に軍事拠点を置いているからだといえますが、現在は中国という世界の敵を相手にしているため、アメリカに余裕がありません。下記記事でも書いているように今の中国はロシアよりも脅威。もしアメリカがウクライナ侵攻に介入した場合は中国と東ヨーロッパで2面作戦を強いられるのです。そのため、アメリカは東ヨーロッパに多くの兵を送り込めていません。
ロシアは資源国
もしロシアがウクライナ侵攻をしたらロシアは経済制裁を世界から受けて破滅するという意見もあります。しかしその一方でロシアの豊富な天然資源に頼っている国も少なくありません。つまりロシアを制裁することで自国の首を絞める結果にもなりえる国もあるのです。ロシアは天然ガスで世界2位、原油で3位の生産量を誇る資源大国。それがゆえに資源調達先からロシアを排除するには大きな壁があります。
ロシアと中国の同盟関係
現在ロシアと中国は深い結びつきがあります。中国には真の同盟国はほとんどいないため、ロシアが命綱になります。ロシアはヨーロッパ諸国のなかでも孤立しており、中国に近寄っています。そのため、ロシアは中国の後ろ盾もあるため、安心して西を攻めることができるのです。しかしその一方でロシアは過去の歴史が証明する通り、よく裏切る国でもあります。中国は近い将来、痛い目に合うかもしれません。
今後の相場予測
以上のような理由があるため、ロシアは高確率でウクライナ侵攻を行う可能性があります。下記記事にも書いた通りで、2022年2月14日現在、円買いとドル買いが続いています。
テクニカル分析は無意味
このような有事の場合、相場にテクニカル分析は効きにくいです。疫病、戦争、金融危機のときはトレードしないか、トレンドフォローすることをお勧めします。
ウクライナ侵攻が起こらない場合
ウクライナ侵攻が起こらなければ、今までの暴落分が徐々に戻される動きが起こるでしょう。いきなり1日で全部戻るとは考えにくいです。徐々に戻しが入ると思われます。
ウクライナ侵攻が起こった場合
ウクライナ侵攻が起これば大暴落が起こるでしょう。そして中国が便乗して台湾や日本へ攻め込んだ場合はさらに落ちるはずです。事実上の世界大戦になり、地の底まで下落するかもしれません。この場合になった場合、自分の命も心配したほうがいいかもしれません。東ヨーロッパと東アジアが戦場となり、世界は大きく混乱するでしょう。
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