2022年2月現在ロシアとウクライナの緊張状態が依然続いている状況です。一時はロシア軍の撤退ニュースが流れたことで、完全収束へ向かうと思われましたが、ロシア軍はウクライナとの国境付近に20万の兵士を配置しており、いつ戦争が起こってもおかしくない状況です。2022年2月14日から18日にかけての為替相場は全通貨ペア大荒れで熟練のトレーダーでもなかなか勝てない相場でした。来週はどうなるのでしょうか。
ウクライナ情勢まとめ
2022年2月20日現在のウクライナ情勢をまとめてみました。
ウクライナ
- ウクライナのゼレンスキー大統領はNATO加入を要求。
- ウクライナ東部では新ロシア派による砲撃や銃撃戦が起こっている。
- ウクライナのゼレンスキー大統領はブダペスト覚書の署名国である米英ロとの首脳会議を要求。
ロシア
- ウクライナ国境に20万人以上の兵士が待機している状況。
- ウクライナ国境に今もなお兵士と攻撃ヘリ、ミサイルの輸送が続いている。
- ウクライナ東部の親ロシア派武装勢力が住民をロシアへ避難させている。
- ロシア国防省は15日、ウクライナ国境周辺から軍部隊を一部撤収したと発表するも、アメリカの衛星写真や映像を見ると、ウクライナ周辺にロシア軍の部隊が留まっていることが発覚。
アメリカ
- バイデン発言「ロシアはいつでもウクライナに侵攻可能である」。
- アメリカ国務省「ロシアはウクライナにサイバー攻撃を続けている」と発表。
- アメリカ国務省「ウクライナに対して3方向から攻撃を仕掛ける態勢を強めている」と発表。
- ブリンケン国務長官「ロシアは攻撃のための口実づくりを計画している」と発表。「テロリストによるロシア国内での爆破事件の捏造をしている」とロシアを批判した。
G7
- G7はロシアが侵攻なら経済制裁を施行する。
- イギリスのジョンソン首相は「ロシアの軍事行動規模は第2次大戦以降欧州最大」と語る。
- イギリスのジョンソン首相は「ロシアが侵攻した場合、中国によるアジア侵略も同時にありえる」と語った。
- G7の各国首脳会議が24日に開催される。
- EU首脳による緊急会議が17日に開催された。ウクライナに侵攻した場合に発動する制裁内容を討論した。
来週の相場予想
上記のように、ロシアのウクライナ侵攻は確実に迫っており、戦争になる可能性がかなり高まっています。この侵略をきっかけに第3次世界大戦にもなりかねないため、相場だけでなく、自分自身の身の安全も気にするべきでしょう。3つのパターンを予想してみました。
予想1 : 小競り合いが続くとき
ロシアが開戦せず、下記2/14~2/18と同じチャートのように方向性が一切なく、テクニカル分析も一切効かない形になるパターン。下記チャートは2022年2月18日のAUD/JPY 1時間足です。トレーダーにとって一番やりにくいチャートで、短時間のトレードで利益を狙っていくしかありません。欧州時間は円売りが起こり、アメリカ時間は円買いが起こることで100pips以内でのレンジになっており、トレンドフォローで勝つことは100%不可能です。
予想2 : ロシアが撤退した場合
ロシアがウクライナを諦めて撤退した場合は世界平和が訪れます。それと同時に日本円が売られる展開になるでしょう。テクニカル的には「まだ」日本円売りは一時的なものと思われます。ユーロやポンドも買われる展開になるでしょう。
予想3 : ロシアが開戦した場合
ロシアが開戦した場合は日本円がひたすら買われる展開になるでしょう。さらにユーロとポンドは常に売られて暴落するはずです。この場合はもう一つ懸念事項があります。それは中国共産党による台湾、日本侵略も同時に始まる可能性があります。詳しくは下記記事にも書きましたが、中国も便乗して開戦した場合は間違いなく第3次世界大戦になります。
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