FX 隣国同士の通貨ペア

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FXをやっている人は自分の戦略や手法に合わせて通貨ペアを選択している人がほとんどだと思います。短期トレード、長期トレード、トレンドフォロー、スキャルピング、デイトレードとたくさんの視点、手法を組み合わせてやっていると思います。通貨ペアはそれぞれ独特の特徴を持っています。ただ、そのなかで隣国同士の通貨ペアに関してはどれも共通の傾向があります。今回はこの隣国同士の通貨ペアの特徴と値動きの癖について記事にしています。

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隣国同士の通貨ペア

隣国同士の通貨ペアにはレンジ相場になりやすいという特徴があります。どれもギャップが生まれにくく、値幅がなかなかとりにくいという特徴をもっています。そのためトレンドフォロー戦法で戦っている人はなかなか勝つことができません。長期トレードをしないと値幅が生まれにくいのが特徴です。なぜレンジ相場になりやすいのか。

経済的結びつきが強い

隣国同士であることから経済的にも政治的にも密接に関連しています。そのため値動きがとても似た動きをするため、値幅が生まれにくい性質を持っています。それがゆえに経済指標で大きな動きがあっても両方の通貨が同じ影響を受けます。これは政治にも言えることで、両方同じ影響を受けます。

隣国同士の通貨ペアの値動き

隣国同士の通貨ペアは具体的にどのような値動きをするのか、例をいくつか見せていきます。

AUD/NZD

オーストラリアドルとニュージーランドドルの組み合わせです。下記は2022年2月現在の週足です。

AUD/NZD Week Term Leg 02-2022

オーストラリアドルとニュージーランドドルともに中国と密接な関係にあるため、中国の政治や経済状況の影響を大きく受けます。さらに1966年までは両国ともポンド相場にリンクする豪ポンドやNZポンドを利用していました。通貨統合の話しが以前あったレベルで経済面の関係性も強いです。

長期投資の目線で見ればチャートは動くため、値幅が取れますが、1週間程度の時間ではなかなか大きな値幅が取れません。

オーストラリアとニュージーランドの差があるとすれば、オーストラリアは資源国である一方でニュージーランドの場合は農業国であるということです。この通貨ペアで大きな値幅が出るとしたら、原油や鉄鉱石などの価格変動が大きくなったときだけ値幅が大きくなります。

EUR/GBP

ユーロとポンドの組み合わせです。下記チャートは2022年2月現在の週足です。

EUR/GBP Week Term Leg 02-2022

最近はポンドの利上げがあったためややポンドが優勢ですが、それでもほかの通貨ペアに比べると大きな値幅が出にくい傾向にあります。イギリスは2016年にEU脱退したものの、それ以前はユーロ加盟国でしたので強い相関性があります。

長期投資の目線で見ればチャートは動くため、値幅が取れますが、1週間程度の時間ではなかなか大きな値幅が取れません。EUR/GBPの場合スプレッドが広いという弱点があるためスキャルピングにも向いていません。

イギリスとユーロでギャップが生まれるときはイギリス国内で政治や経済による何らかの動きが起こるときになります。この場合ユーロは影響を受けにくいです。その一方でユーロ圏で動きがあった場合はポンドにも影響を与える傾向にあります。

USD/CAD

アメリカドルとカナダドルの組み合わせです。下記チャートは2022年2月現在の週足です。

USD/CAD Week Term Leg 02-2022

北米の隣国同士であることから経済も政治でも強い相関性があります。長期投資の目線で見ればチャートは動くため、値幅が取れますが、1週間程度の時間ではなかなか大きな値幅が取れません。

アメリカとカナダでギャップが生まれるときは資源価格の変動が起こった場合です。カナダはオーストラリアと並び、世界屈指の資源国で原油、石炭、天然ガスといったエネルギー資源に変動が起こった場合に値幅が起こりやすい傾向にあります。

値幅を取るなら長期投資一択

以上のことから隣国同士の通貨ペアはレンジになりやすく値幅が生まれにくいため、投資をするのであれば長期トレード一択になります。

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